施術内容
鍼
刺す鍼(豪鍼)
西洋医学で一般的によく用いられている注射針の太さはおよそ0.7~0.9ミリですが、当院の鍼灸施術で使う鍼は標準的なもので0.16ミリと、注射針に比べて極めて細く、人の髪の毛と同じくらいの細さしかありません。
注射針は薬剤を入れたり、血液を吸引するために先が尖って筒状になっていますが、鍼灸の鍼の先端の形は尖っておらず、細くて丸みを帯びています。
丸みを帯びた形状は皮膚にスムーズに入りやすく、痛みもほとんど感じないので安心です。
なお、注射針と同様、近年の鍼灸院では1本ずつ滅菌されて真空パックされた使い捨てできるディスポーザブル鍼を利用しているので、感染症のリスクもなく、安心して施術をお受けいただけます。
刺さない鍼(打鍼)
鍼灸治療の歴史は古代中国に始まっていますが、打鍼は日本の鍼灸古流派である夢分流などで用いられてきた歴史を持ち、打鍼法派は日本独自の鍼法と言われています。
刺さない鍼で上腹部を軽く刺激する方法となりますので、通常の鍼とは異なり、痛みを感じることはありません。
痛みがないため、逆子の治療など妊婦の方向けに施術をすることが多く、当院でも積極的に打鍼を行っております。
刺さない鍼(古代鍼)
代表的なのが小児鍼で、赤ちゃんや乳幼児のうちから鍼による施術が行えます。
夜泣きや癇癪、おねしょ、お腹が弱い、食欲がない、すぐに風邪をひくといった虚弱体質の改善や喘息やアトピーなどのアレルギー疾患の緩和に用いております。
大人向けの刺す鍼とは形状が異なり、肌を軽く摩擦したり、接触する程度の刺激を加えるタイプなので、乳幼児でも痛さや怖さを感じることなく施術を受けられます。
お灸
お灸では、わざと熱くして強い刺激を与える方法がありますが、当院は低温・低刺激の施術を提供しております。
お灸は熱くて火傷をしたりしないのかと不安を持たれる方は少なくありません。
そのため、当院ではほとんど熱さを感じないよう、低刺激の施術にこだわっております。
米粒や米粒の半分程度という極小さくまとめたもぐさを体のツボに置き、火をつけます。火をつけても温度は50℃~60℃程度と温泉より少し高い程度にしかならず、沸騰したお湯を浴びるような熱さではないのです。
もぐさに点火された火も一瞬で消えてしまうものなので、中には全く熱さを感じず施術を終える方もいらっしゃいます。